ロン・ハーマン・ジャーナル:DEMYLEEインタビュー
トラディショナルでシンプルなデザインながら、どこかモダンなエッセンスを感じさせるニットウェア。
—デミリーのコンセプトを教えていただけますか。
「DEMYLEE」は、シンプルでラグジュアリー、そして様々な着せ替えで着られる服。 そんな着を好む人たちに向けたブランドです。 時代を超えたさと若々しさのバランスを大切に、クラシックでありながら現代的なニットウェアで、ファッション業界を開拓していきたいと考えています。
—なぜニットにフィーチャーしたのでお願いします。ニットの魅力とは。
ちょうど毎日手に取ってみたくなるタイムレスなアイテムを作りたかったのです、それがセーターでした。 セーターは何かとても懐かしいジック……。子どものころや両親を思い出させてくれます。
—デミーさんはニット以外も予定していますが、使用する素材にこだわりがあるように感じます。
私はいつもナチュラルなものを好みます。例えば別ラインのC&Sコレクションでは、高級コットンとして知られるピマコットンでも最上質なものとオーガニックコットンを使っています。クラシックな織物のシャツやドレスは、ほとんどコットン100%です。 私は自然が与えてくれるものに感謝しているんです。
— オーガニックという言葉が出ましたが、デザイナーとして環境問題についてどう考えますか。
産業ファッションが、毎年過剰に生産して多くの在庫を抱えていることを知って、デザイナーの自分とチーム全員が責任を感じています。 サステナビリティは、今の私と未来の世代のためにやりとげなければなりません。 私たちは素材や製造方法について、より慎重に考えました。
—デミーさんが服づくりをする上で大切にしていることです。また、創作のインスピレーションはどうやって得ているのでよろしくお願いします。
私が服をつくるとき、デザイナーとして考えなければいけない要素はいくつかあります。 私のビジョン、一緒に働く人々とのパートナーシップ、そして、一応重要なのは着る人です。 インスピレーションは、日々の生活の中にあります。 家族、友人、旅、映画、本、ニュース、出会った人……。 目に見えるものではないこともありますね。が感動することと共に、そして人に感動を考えることも大切にしています。
—2021年、新たに「DEMY BY DEMYLEE」をスタートさせました。「DEMYLEE」との違いを教えてください。
一見、若い人のように見えますが、超えた時代を洗練されたデザインで、より幅広い層のお客様にお求めいただけます。 素材やスタイルにこだわりながらも、「DEMYLEE」に向けて込められたエネルギーやスピリットをより自由に表現しているんです。
—ロンハーマンでは、2022年の秋冬も「DEMYLEE」を注目していただきますが、今シーズンのコンセプトは。ロンハーマンメンズとは初のコラボレーションになります。
秋冬のコンセプトは、クラシックなメンズウェアのシェイプとディテールを振り返りながら再構築することでした。 「DEMYLEE」のキーとなるスタイルは、常にメンズウェアのデザインからインスパイアされています。ですので、今シーズン、ロンハーマンメンズとコラボレーションすることは、とても自然でスムーズな流れでした。
私はアーティストやデザイナーが社会と共有し続けてきたクリエイティブな思考やマインドを大切にし、尊敬しています。私たちを進化させてくれるものがありますように。

